身長は遺伝で決まる?
メンズモデルやきれいな女優さんには、すらっと背の高い人が多いですね。
そんなこともあって、身長の高いことが見た目に良いことと捉えられ「もうちょっと背が高かったらなぁ」と望む人が増えています。
自分の身長のことで悩んでいるのは若い男性に多いようですが、子どもの身長の伸びについて悩んでいる親御さんも多いと聞きます。
「親の背が低かったから私も背が伸びなかったよねー」と言いながらも自分の子どもには少しでも高く背を伸ばしてあげたい、というのが親心です。
しかし、本当に身長は遺伝で決まるのでしょうか?
身近に「両親はそんなに大きくないのに子どもは背が高い」という人はいませんか。
またバレーボールなどのスポーツ選手には、両親よりかなり背が高く成長した人が少なくありません。
そうです、身長を決めるのは親からの遺伝だけではないのです。
もちろん親からの影響も受けますが、あくまでも「そうなりやすい体質」を受け継いでいるだけのことです。
身長を伸ばすには、いかに成長を促す生活を送るかという生活環境が大きく関わってくるのです。
割合で言うと、遺伝2割、生活環境8割、というところでしょうか。
身長を伸ばすために必要なのは成長ホルモンです。
成長ホルモンの分泌を増やし、丈夫な骨を育てることで、身長が伸びていきます。
子どもの背を伸ばしたいのなら、栄養摂取と運動のバランスのとれた生活、また成長の妨げとなるストレスなどの負担を感じさせない生活を送ることです。
予測身長
両親の背が低い方だから、自分も背が伸びなくて当然だと思っている人、いませんか?
実は身長の高さが遺伝に関わっているのは2〜3割で、あとの7〜8割は成長期の生活環境に起因するそうです。
とは言ってもやはり親の体質から受け継ぐものもありますので、両親の身長から子どもの将来的な最終身長の予測がある程度できるという話があります。
その計算式は次のとおりです。
男の子の場合、(父親の身長+母親の身長+13)÷2
女の子の場合、(父親の身長+母親の身長−13)÷2
自分の両親の身長から計算してみると多少誤差があるでしょう。
身長を決める要因のおよそ8割が生活環境によるため、違っている人の方が多くて当然かもしれませんね。
予測身長からどれだけプラスαを伸ばすことができるかが、生活環境に関わってくるわけです。
逆に言えば、生活習慣によってはここからマイナスになることもありうるのです。
また何歳の身長が最終身長となるのかは個人差のあることですが、一般的に男性で18〜19歳、女性で15〜16歳と言われます。
しかし少数ですが中には20歳を過ぎてもまた背が伸びている人もいますし、いつまで身長を伸ばすことができるのかは一概には言い切れません。
成長期における身長を伸ばす力を存分に生かせるような生活習慣を身に付けることで、遺伝による予測身長より大きく背を伸ばすことは可能です。
成長ホルモンの分泌が盛んな時期に、十分な栄養を摂り適度な運動を心がけ、心身ともにのびのびと成長できる環境を整えましょう。
牛乳で背は伸びるのか?
子どもの頃に、毎日たくさんの牛乳を飲んだ経験はありませんか。
学校の給食で一人200ml飲み、家でもお茶代わりのようにごくごく飲み、一日で1リットル以上飲んでいた人も少なくないでしょう。
「牛乳の風味が好きだから」という人ならまだよいのですが、「お母さんに飲むよう言われて」「自分の身長を伸ばすために」という理由で無理に飲んでいたという話も聞きます。
果たして本当に牛乳を飲むことで、身長を伸ばすことができるのでしょうか?
現在でも一生懸命に子どもに牛乳を飲ませている親は多いようですが、実は「牛乳さえ飲んでいれば背は伸びる」というのは間違った思い込みなのです。
もちろん、カルシウムは骨にとっても大切な栄養素であり、牛乳は優れたカルシウム源と言えます。
しかし背を伸ばすのに重要なのは、じつはカルシウムよりタンパク質なのです。
タンパク質が骨や筋肉を作る素になることは、主婦の人ならご存知かと思います。
タンパク質は骨を作って背を伸ばす役割のほかにも、骨の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促す働きも持ち合わせています。
一方のカルシウムは骨を強くする栄養素と言えます。
骨を作るタンパク質と、骨を丈夫にするカルシウムを十分に取り入れてこそ、健康的に背を伸ばすことができるのです。
高身長に憧れて毎日1リットル以上の過剰な牛乳を飲んでいると、満腹感で食欲がなくなり、肥満の原因になる可能性もあります。
その結果、身長が伸び悩んでしまう、ということもあり得ますので、牛乳だけに頼って栄養摂取をすることは避けましょう。
楽しんで食べる重要性
みなさんは毎日の食事を楽しんで摂っていますか?
食事は忙しい日々の中でも栄養補給だけでなく精神的なリフレッシュももたらしてくれますので、できれば楽しんで食べたいものです。
身長を伸ばすためには、バランスの良い食事で栄養素を満遍なく摂取することが大切だと言われています。
背を伸ばすためと言ってひたすら牛乳ばかりを飲んでいる人もいますが、それでは他の栄養素が不足して、身長を伸ばすどころかからだの組織が正常に働かなくなってしまいかねません。
たしかに牛乳を飲んでカルシウムを取ることは大切です。
成長期にカルシウムを摂って骨を丈夫にしておかないと、後々に骨折しやすいとか骨粗しょう症になりやすいといった問題も起きやすくなります。
でも牛乳だけに頼らず、いろいろな食品から取り入れた方が他の栄養素も摂取できますし、食べる楽しみも感じられて成長にはプラスになります。
骨をビルに例えると、骨組みとなる鉄筋がタンパク質で、それらを補強するコンクリートがカルシウムであると言えます。
いくらカルシウムで補強しても、タンパク質を摂らないと鉄筋が作られず、身長が伸びないことになるのです。
健康的に背を伸ばすには、タンパク質とカルシウムのどちらも十分に取り入れる必要があります。
また効率的に栄養を摂取するには、いかに楽しく食べるかが重要になります。
ストレスを感じながら食べたときと、楽しんで食べたときでは栄養の吸収量に差が出てくるそうです。
特にタンパク質やカルシウムはリラックスして食べたほうが効率よく吸収できます。
背を伸ばすには、義務感に駆られて栄養を摂取するよりも楽しんで食べることが大切なのです。
寝る子は育つ
睡眠が健康にも美容にも重要な要素であることはみなさんご存知ですよね。
肌は22時〜2時という真夜中に作り変えられると聞きますし、夜更かしした翌日の肌はぼろぼろで化粧ののりも良くありません。
また睡眠不足に対しての体力がもたなくなってきていることも、年齢とともにひしひしと感じてきていることでしょう。
このように、健康的な生活を送るために十分な睡眠は不可欠な要素なのです。
同じく、睡眠はからだの成長にも重要な役割を果たしています。
寝る子は育つ、とはよく言ったもので、身長を伸ばすためにも寝ることが大きく関わってきます。
身長を伸ばすために大切な成長ホルモンは、昼間起きているときより夜寝ているときのほうが多く分泌されます。
特に睡眠初期の眠りの深い時期に多く分泌され、血液中の成長ホルモンの濃度はピークに達します。
もし睡眠時間が短かったり、途中で睡眠が妨げられたりすると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、身長の伸びも悪くなる可能性があります。
また、立っているときに比べ、横になっているときのほうが成長ホルモンの分泌も高くなるそうです。
横になることは、縦方向の重力から開放されて骨を休めることにもなります。
昼間、上半身の重さが下半身の骨にずっしりかかっていますので、夜間はそれらの負担から開放させてあげましょう。
子どもの成長を考える立場の親であれば、早く就寝できる雰囲気に持っていくことも大切です。
身長は寝ている間に伸びている、ともいえるほど睡眠は重要なのです。



